2007年02月11日

大通りを歩く人々の奥底でうずきだす“何か”とは、何だ?

 戦争をしかける国では、ほとんどの人が大通り(※注:この本の中では“みんなが行っている道”というような意味)を歩いているようなものです。
そして、ぬるま湯のような生きている実感が乏しい状態の中で、どこかから正義という名の大義名分が登場して、「あの国に侵略されないために、先手を打ってこちらから攻めましょう」というようなことが言われ始める。
すると戦争は反対だと考えていたはずの人までもが、自分の奥底で疼きだす何かに突き動かされて「平和のためだ、戦争を無くすための戦争だ」というスローガンに乗っかってしまうことも起こってくる。それが戦争なのだろうと思います。


『「普通がいい」という病』 泉谷閑示 ,講談社現代新書,2006年 より。


 ちょうど、メメント・モリ(死を想え)という項目について触れている項に書いてあった文章なのですが…。今の社会の現状を、俯瞰してみるにはとても良い文章だと思いました。

 生きている実感が欲しい、と考える人は昨今たくさんいるのだと思う、自分も含めて。
その手段が、ダンスであったり、恋愛、宗教、創作活動だったり、あるいは戦争であったりもするのだろう、けれども、自分では意識できない“何か”に突き動かされ、流され、戦争に繋がってしまうという、こんな集団心理は実はとても恐ろしいものなのかもしれない。
posted by 鉄1 at 16:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会…Ourselves | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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